そもそもヨーロッパのアマチュアカテゴリーとは何ぞや。という方々に向けた記事になります。必読です。
ロードレースを知る上でも重要な内容です。
2015年のインターハイロードレースチャンピオンがプロに上がろうとしています。
今日珍しく1時間半くらいインスタライブして気づいた事なんですけど。
なんでフランスに居るの?っていう事なんですよね。
日本にもレースはあるのにどうしてフランスに来てレースをしかもアマチュア行っているのかという質問にようやく
自分の行っていることが自転車界でさえ理解されていないという事に気づきました。
写真はアンダー1年目。
一緒に逃げるジャイアントの彼は今年はWanty Gobert所属。
高校を卒業して早4年になろうとしています。
ツールドフランスを目指し、ヨーロッパで活動するプロを目指して走っています。
自分はEQADSに準所属という形で高校は学法石川高校に在籍。
2015年のインターハイロードレースを優勝しています。
もう過去の栄光ですが高校生チャンピオンです。(笑)
卒業後はEQADSとしてフランスで活動するようになりました。
結論から申し上げますと、
日本のロードレースとヨーロッパのロードレースは内容が異なるためにプロになる為、ステップを踏むために来ているというのが回答になります。
まずはプロというものがどのように分かれているのかを知る必要があります。
エキップアサダリンク「チームソロフィーより」http://www.eqads.jp/page/node/2
自分は現在フランスのアマチュアチームLes Sables Vendee Cyclisme「レ サーブル バンデー シクリズム」に所属。2019年シーズンから継続して2に年目になります。
このチームはフランスディビジョンナショナル2(DN2)チームになり、上の表ではアマチュアクラブチームに分類されます。
日本のサッカーで言うところのJ2と考えてもらえるとわかりやすいですね。
フランスにはチームのカテゴリーとレースのカテゴリーがあり、更に選手の登録するレベルというものがあります。
ちなみに過去に所属したチームは
EQADS ジュニア登録
U23 1 年目 La Bande →DN3 2カテゴリー登録
U23 2 年目 GSC Blagnac Velo Sport31 →DN1 1カテゴリー登録
U23 3 4年目 Les Sables Vendee Cyclisme →DN2 1カテゴリー登録
チームになります。
フランスのチームカテゴリー分けは
UCIワールドチーム(旧ワールドツアー)FDJ
UCIプロチーム(旧コンチネンタルプロ)Vital Concept
コンチネンタルチーム St Michel
ーーーーーーーーーー↑プロフェッショナル↑ーーーーーーーーーーー
DN1
DN2
DN3
となっています。
カテゴリーに対して運営資金、規模、人数が違います。
ワールドツアーチームとプロチームの違いに似たようなものがフランスアマチュアにも存在しています。
DN1でも弱いチーム、DN3でも運営が整っているチームはあります。
現に去年門田選手が所属していたチームや山中湖と提携しているVCCorbaなどは自分目線では良いチームなのではと感じます。
そして次にレースのカテゴリー。
こちらに関してはトムボシスさんが素晴らしく分かりやすい投稿をしていたので引用させてもらいます。
https://platform.twitter.com/widgets.js明日は山梨県スポーツ指導者協議会の特別研修会にて「フランスのアスリートから見た日本のスポーツ」という講演会を担当させて頂きます。
— Tom Bossis (@tomsisbos) November 5, 2019
自転車ロードレース競技の事例に基づいて説明しますが、下記の図面を作成したのでどうぞ。
日本から世界プロになる難しさを分かりやすく表すかと… pic.twitter.com/6b0gBmJOAy
ここで気を付けることは登録レベルによって出れるレースカテゴリーが異なるという事です。
アマチュア1カテゴリー登録 出れるレースはエリートナショナル1
アマチュア2カテゴリー登録 出れるレースはエリートナショナル123
アマチュア3カテゴリー登録 出れるレースは23
ジュニア 出れるレースは23J
といった感じです。
一番お得なのは2カテゴリー。すべてのカテゴリーに参戦できます。
レベルの少し低い所で勝つための動き、レースの仕方を学ぶことができます。正直このカテゴリーが一番重要な基礎トレの様なものになります。
エリートナショナルとは。
となりますが規模が大きくいわゆる遊びではなく本気のレース。(123カテゴリーも実際は本気。メンバーはほぼ変わらない。)
ここで活躍するのは元プロやU23のトップ選手。
なんならプロも出場できるレースになり
ここで成績を出せればプロになる為の材料といえます。
先ほどのtweetに戻り日本のレベル、カテゴリー分けと照らし合わせてあるのがこちら。
イメージしやすいのではないでしょうか。
正直かなりあってると思います。
異論は特にないですし納得のレベル。
E3とE2が入れ替わっていたりしますがこれをイメージして問題ないと思っています。
フランスに来る理由がこのシステムを利用して勝ち上がる、
成績を残すことでプロを目指している為ということになります。
自分は未だに走ったことないですがベルギーには「ケルメス」
イタリアはUCIレースが豊富です。
ケルメスにはプロとアマチュアに分かれており、
イタリアにはカテゴリー分けが年齢しかなく1発で結果出せば上に上がるというものでイタリアで結果出した。という言葉は本物の証です。恐らく。。(笑)
ここで気を付けなくてはならないのはコンチネンタルチーム登録をしている選手はアマチュアレースに出れないというところです。
例えば愛三登録している選手はフランスアマチュア123カテゴリーを走れない。
アマチュアケルメスを走れないという弊害が出てしまう事になります。
もしナショナルチームや海外のレースを試したいという場合に学ばなければならないレベルを学ぶことができない。という事になります。
まあ脚があれば、実力があればそんな物はぶっ壊せるので問題はないです。
いかがでしたでしょうか。
そもそもヨーロッパのアマチュアカテゴリーとは何ぞや。という方々に向けた自分たちが勝ち上がる道のりをイメージしていただけたでしょうか。
コメント等あればもちろん答えるのでよろしくお願いします。